介護士の仕事と就職について

介護士の仕事は今とても求人数が増えており、未経験・無資格でも就職しやすい業界です。コロナ禍で他業界の求人数が減っている中でも、介護業界は求人数が増加傾向にあり売り手市場になっています。実際、厚生労働省が公表している2020年10月のハローワーク調べによると、介護業界の正社員の有効求人倍率は3.23倍と過去最高レベルの高さで、約3件の求人に1人が応募しているということが分かります。

また、内閣府は2065年には人口の約2.6人に1人が65歳以上、約3.9人に1人が75歳以上になると予測しており、今後も日本は高齢化が続くと見られています。そのような中、介護業界は人材不足で「重労働・低賃金」というマイナスイメージを持たれてきましたが、現在は介護士の処遇改善によって賃金が増加、離職率が低下していることも事実です。介護士は今後の日本で需要が高く、働きやすく改善されていると言えるでしょう。

では具体的に介護士の仕事を始めたいと考えた時、どのような働き方ができるのでしょうか。介護士は、主に「在宅介護」と「施設介護」の2種類の働き方があります。一つ目の在宅介護は、介護士が利用者の自宅を訪問し、介護サービスを提供する働き方です。在宅介護で働く場合、介護士は介護職員初任者研修(旧:ホームヘルパー2級)以上の資格を保有している必要があります。一方の施設介護は、デイサービスやグループホーム等の介護施設内で働く方法です。施設介護の場合は必ずしも資格は必要なく、無資格でも働くことができます。